佐藤千春ゼミ ( ゼミ生が書く女子刑務所、少年院、司法書士事務所など社会施設の見学体験記 ) 【楽天市場】ブランド市場 【楽天市場】時計市場 【楽天市場】コスメ市場 【楽天市場】ワイン市場 【楽天市場】お菓子・デザート市場 楽天ブックストップページ 【楽天市場】インテリア市場 【楽天市場】家電市場
[PR]今日のニュースは
「Infoseek モバイル」






 笠松女子刑務所の参観  



(コメント)

今回紹介するのは、2006年2月に佐藤ゼミの社会施設見学会として行われた笠松刑務所の見学について、同年3月に卒業したゼミ生(高和瞳)がまとめたものです。読まれた方はぜひ、「フリートーキング」(喫茶室)に感想を寄せてください。



笠松刑務所参観までの手続きの流れ


 参観可能日: 毎週、月曜・水曜・金曜 (1日につき、1件までの参観受け付け)

 参観時間 : 午後 (1:00、若しくは1:30からの受け付け)

 電話番号 : 058-387-2175 (058-387-5121) 

   ※ 参観についての問い合わせ番号はこちら

 <第1に> 希望日を第1・第2まで決めておいたのち、刑務所へ希望参観日の連絡を取る

 <第2に> 所長宛の依頼文書の送付

  ・ 最低1ヶ月前までに所長宛の依頼文書を、郵送にて送付しなければならない。

  依頼文書の記載事項:@自己の紹介、Aどういった趣旨での参観希望か、B参観希望日時、C大体の参観人数(後ほど必ず送らなければならないリストの方には明確な記載が必要)。

   ※ 依頼文書のしたため・送付(リストも同様)は今回、全て教授にやって頂きました。そのことにより、こちら側の自己の紹介といった部分でも分かりやすく明らかなので、刑務所側の対応も比較的迅速でした。

 <第3に> 参観希望者リストの送付

  ・ 最低1週間前までに参観希望者リストを、郵送にて送付しなければならない。

  リストの記載事項:@氏名、A年齢、B住所、C職業(○○大学・○○学部・・・)、D性別

   ※ 刑務所に立ち入る人間の身元を明らかにする為にも、リストの提出は必須事項。その為、参観希望者の参加・不参加がある度に、その都度リストの郵送をしなければならない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

刑務所参観の当日の状況

 2006年2月20日、佐藤教授と学生9名の計10名で、岐阜県笠松町にある笠松刑務所へ参観に行きました。

 笠松刑務所は毎年、中部6県と東京・大阪とのそれぞれから半数ずつの割合で入所者を受け入れており、全国でも6つしかない女性犯罪者を収容する矯正施設のひとつです。

 受刑者はもちろん全員女性ですが、施設内見学の際に見かけた多くの刑務官もやはり、男性刑務官(刑務官A)よりも女性刑務官(刑務官B)が多かったのではないかと感じられました。実際、笠松刑務所では女性刑務官が全体の85%を占めているそうで、男女差のない、むしろ女性刑務官の子育て環境もよく整っているという点で、女性にはいい職場であるということを、後でお話を伺った所長が強調しておられました。

 刑務所に着くと、まず案内所で受付を済ませ、それから2階の部屋に通されます。福地美恵子現所長自ら対応してくださり、施設の沿革や、被収容者の現状などといった、所内での実際の出来事から最新の情報まで細かく説明していただきました。所長職に女性が就いているということに少し驚きました。

 笠松刑務所は本来、収容定員が532名であるところを、2006年2月1日時点で被収容者数は659名だそうです。現在、マスコミなどで問題にされている通り、120%を越える収容者数です。

 全国で起こる犯罪の中で、女性犯罪は1割弱であり、男性犯罪に比べ極端に少ない数字が出ます。しかし近年においてその増加の傾向が見られるとのこと。罪質的には、男性犯罪に比べ異なる特徴があらわれています。例えば、殺人罪の類型では、女性は身内を殺してしまう者が多いという指摘は、私には、衝撃的でした。無理心中、夫の殺害、幼児虐待といったものがその例として挙げられますが、家事や育児、父母の介護等、負担を抱えた女性によって起こされてしまうということでした。さらに、溜まったストレスを、最近では、覚醒剤を使用したり(35.4%)、窃盗(24.9%)や詐欺(10.9%)、強盗(4.4%)、放火(4.1%)などを働いたりして解消する傾向が見られ、他のさまざまな犯罪類型も増えているようです。女性の犯罪が、家庭環境に影響されていること、女性の日常生活がより家庭生活に密着していることを、実感いたしました。

 女性の社会進出に伴い、無免許運転で懲役刑が科されて入所してくる者や、公金の横領などで入所してくる者が増えているようで、「こんな形での女性の進出は困る」、と所長は揶揄されておられました。

 また、覚醒剤使用者であった受刑者、あるいは手に負えない受刑者などへの必要的かつやむない処置として、約3割の受刑者に精神安定剤を服用させているということ。そのため、アレルギー性肝障害といった問題等がまれに起こるそうで、C型肝炎から、場合によっては肝臓ガンへ進行することもあるそうです。

 受刑者の質の問題もありますが、それを矯正させ社会に復帰させる施設の役割の大変さ、薬物依存に対する専門的な治療の必要性を強く感じました。今度施行される新法では、そういった問題のある受刑者それぞれに合った、個別の処遇ができるようになっているそうです。

 受刑者が増加すれば、それに伴い職員の数、施設の拡充なども必要になってきますが、どんどん職員を増やすと人件費がかさむため、経費節減を考慮して、笠松刑務所の場合、刑務所入り口の警備員1名と、調理師2名を民間から雇っているとの事でした。民間委託をさらに推し進めた、完全に民間に委託した刑務所が2007年の春にはじめて福島県にできるそうです。収容者は、男女5:5の割合とのこと。PFI(private finance initiative)によるそれは、どの様な運営になるのか興味がそそられます。刑務作業による製品であるキャピック(CAPIC)は、製造の委託金のみ民間に渡され、製品の収益は国庫に入る仕組みだそうです。

 所長のお話の後、施設内を見学いたしました。2列になり、前後に刑務官がつきます。間近に受刑者の美容室の作業、裁縫や炊事・洗濯などの刑務作業をみることができました。また、受刑者が寝泊まりする居室や、施設内の廊下の窓には柵が張られているものの、逃走のような事件が少ない為、各居室は鍵をつけて施錠はしていませんでした。部屋の中にトイレや洗面所があるタイプが、刑務所には多いと聞いていましたが、ここでは、トイレや洗面が部屋の外にあり、衛生的で、しかも、部屋からの出入りが自由で、閉鎖感の少ない施設でした。

   刑務所は、受刑者の改善更生を目的とするものです。出所した受刑者に対して、地域社会が拒否的な対応をとれば、働く場を得られず、居心地の悪さから、また犯罪を犯して刑務所に舞い戻る人の割合が多くなるでしょう。受刑者を受け入れる温かさが地域には求められると思います。このためには、刑務所で何が行われているのか、地域の皆さんが、自分の目で確かめることが有益でしょう。私は、このレポートを読んでくださった皆さんが、折あれば、ぜひ一度、参観に行かれるようお勧めしたい。その際には、臆さず、沢山の質問をしてください。収容者に対する人権侵害事件がたまに報道されたりしますが、現場の方々のお話を聞けば、多くの方が、仕事に誠意と愛情を持って受刑者に対していることが理解できるでしょう。女子施設の職員の入れ替わりは激しくなかなか定着しないという事を本で読みました。勤務内容は、私たちが想像する以上に過酷なのかもしれません。そうであれば、労働条件の改善も関係者には切に望みたいです。

 受刑者を理解する第一歩は、CAPIC製品を購入することからでしょう。

 関心ある方は、ここを見てください。

   http://www.keimusagyo.go.jp/seihin/seihinSearch.asp






少年院の見学



(執筆)



 準備中。

 





司法書士事務所の訪問



(執筆)



 準備中。